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まだ傍にいてよ

【ジャスティンside】 前を歩く双子の姿が見えなくなってからしばらくして、オレ達も家の前まで辿り着いた。 離れ難くてゆっくりと歩いたなんて、かっこ悪いからダイスケにはsecret. 「…え、と…じゃあ、また」 俯いてくるりと背を向け、一歩踏み出すダイスケ。 ああ、このままここで別れるのか。もっと一緒にいたい。 そう思ったら、勝手に腕がその体を引き寄せていた。 「ダイスケ…まだ傍にいてよ…」 耳元で囁くと断れないのを知っていたから。 真っ赤になった顔がこくりと頷いてくれたのを確認して、そのまま再び歩き出す。柄にもなく緊張していたのか、握り締めた手のひらは気温のせいだけではない汗をかいていた。 特に何を話すでもなく、ただ足を進める。 ゆっくり歩いて行くと、わりと大きな公園が見えて来た。ここは双子やダイスケが、小さな頃からよく遊んでいたんだと笑いながら教えてくれた。 日の落ちた公園は、もうすっかりひと気がなくなっていた。 休日なら芝生でピクニックがてら家族連れが遊びに来そうだ。そんなところに、二人並び足を投げ出して座る。 誰もいないのをいい事に、ダイスケの手に自分の手を重ねてみた。一瞬ぴくりと反応したものの振り払われる事もなかったので、そのままきゅっと力を入れて握ってみる。 「…ん?」 「………キス、していいか?」 「おま…今それ聞くか…」 返事と一緒に吐息を飲み込むように唇を塞ぐ。確かめるように触れたそこはとても柔らかくて、離れたくない。 もっとダイスケに触れたくて、とんとんと唇を突つくと、おずおずと開かれる。ゆっくりと侵入して奥にいるダイスケの舌を絡めると、ぞわりと体が震えるのがわかった。 「う、んン…っは、…」 「はあっ、ダイスケ…」 空いた片手でシャツを掴んでくる。 紅い頬、濡れた瞳。 熱をもった体。 「ん…止めんなよ…」 I am troubled he is too cute…

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