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抱き締めてよ、君のぬくもりが恋しい

暑い。暑い。熱い。 「ぅ、ん…っ、ふあ」 「ダイスケ、もっとオレを見て?」 キスの合間に甘く囁かれて、熱くなった瞼をそっと持ち上げると、じっと見つめてくる碧い瞳に射抜かれる。 見つめられた部分から、どんどん体が熱くなっていくのがわかった。でも、反らせない。 なんだよコレ、どうしたんだよ俺… せめてそれを見なくてもいいように、広い胸元に縋り付いた。 それが失敗だったと気付いたのは、背中に回された手のひらも熱いのがわかった時だった。 ぎゅっと抱きしめてくれる力強い腕。でも、もっともっともっともっと、抱きしめてほしい。そんなふうに思ってしまう俺は、きっとおかしいんだ。 「…足んねぇ、もっと強く」 「オーケー、my princess」 「は?」 意味わかんねえ。なんだよプリンセスとか。 でもさっきより強く抱いてくれたから、まあいっか。 縋り付いた胸元ですう、と鼻から大きく息を吸い込み、その匂いを胸に溜め込んだ。
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