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限界まで甘やかされて
【大介side】
なんだか疲れ過ぎて早く横になりたかった。体が重い。
熱いシャワーでざっと頭から洗い、本当なら湯船にゆっくり浸かってマッサージとかした方がいいんだろうけど、だるくてそんな気にもならなかった。
この家に置きっぱにしてるスウェットにTシャツを着てリビングへ行く。そこには既に三人揃っていて、テーブルには夕飯が並んでいた。
「大ちゃん今日は疲れたでしょ。あり合わせだけど、疲労回復スペシャルメニューだよ」
「んー、さんきゅ。でもなんかもう眠くてそんな食えないかも」
創が取り分けてくれたツナサラダをむしゃむしゃしながら、なんか瞼が落ちてきてる自覚がある。
俺のグラスだけグレープフルーツジュースが注がれていて、これも創がいつも絞って作ってくれてる。苦過ぎず、かといって甘過ぎず。
「…やばい、眠い。美味い…眠い」
渇いた喉にスッキリとした甘さと苦味が広がる。すっと流し込むと、一息ついて眠気が襲ってくる。
あーもう、ほんと眠い…ねむ、い……
「ふふ、眠り姫を連れて行ってあげて?」
「ああ、もちろんだ」
「お前ら二階上がってくんなよ?」
「………ああ、もちろんだ」
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