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貴方だけに従うと誓おう
「コントロールも大事だが、ブレない軸を作るのが重要だ」
「…俺の体、そんなブレてんの?」
自分ではあんまそんな事思わなかったけど、どうやらそうらしい。
でもそれを改善すれば、空中での姿勢を維持できるようにもなって、競り勝つって言われたら、そりゃあ頑張ろうって思う。
「体幹トレーニング、聞いた事あるか?」
「あー、なんか最近聞いた気がする」
筋トレなんだけど、中の方の筋トレってイメージだな。
「パワーも大事だが、その場所によるんだ」
腕立ての姿勢を取るよう言われ、うつ伏せになって足を伸ばす。その腕を曲げて、肘を付いて低い体勢になった。
え、これ、なんかすげえキツいんだけど!
「ここに力が入るの、わかるか?」
「んっ、ちょ…!」
太腿と下っ腹にジャスティンが手のひらを充てて、確かめるように触ってくる。他意はないんだろうけど、その感触と手のひらの熱を意識してしまう。
これは筋トレ、バカか俺は。
「まずはカウント10、9、8、7…」
「っく、キツ…っ!」
こんなの10秒もかよ⁉︎腕立てのが全然ラクじゃん!
苦しい、キツい!
「っふ、んんーっ!」
「………息吸って」
「んはっ、や、もう無理ぃーっ!」
「OK、ラクにして」
やっと出たOKの指示に、一気に体の力を抜いてごろんと大の字に寝転がる。
はあはあと酸素を取り入れるように呼吸を整えて、片腕で目元を半分覆ってジャスティンを見上げた。はずだった。
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