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「もういい、寝る」 「人に散々言わせといてそれかよ」 「柚葉も寝るなら早く寝ろよ」 「おやすみ朱寧」 「おやすみ柚葉」 言い終わって涙が出てくる。 柚葉にバレないように、必死に声を押し殺す。 こんなに嬉しいことなんてなかった。 覚えてくれるということはこんなに嬉しいのか。 それに応えてやれない俺が悔しい。 本当のことを言ってやれない。 死ぬと言ってしまったら、何かが変わってしまうような気がして。 最後まで…… 最後まで柚葉の思う俺でいたい。

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