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そして、嫉妬 4話

拓海はナオの視線の先が気になっていた。  心配そうに見ている相手はアイツ。  今日、ナオに会えたのは凄く嬉しいのに。  当然のようにナオの側に居た彼。 ナオと初めて会ったのは高校生の時。  ホームスティ先に遊びに来ていた彼。  その頃、お世話になっていたアメリカ人とナオは付き合っていた。 拓海はバイセクシャルだったが、ナオに出会い、それ以来はずっと彼だけを見て来た。  性欲のはけ口に女の子を抱いたりもしたけれど、心は感じなかった。  留学を終え日本に帰ってもちょくちょく彼に会う為にアメリカへと行っていた。  ようやく付き合い始めれたのは1年前。  その半年後にはナオも日本に来た。  てっきりナオだけで来たかと思ったのに、おまけが着いて来たのだ。  一週間前もようやく取れたオフをナオと過ごそうとしたのに、  「ごめん、yoshiが熱を出して」 と断られた。  小さい子供なら分かる!でも、もう成人している相手。 熱だったら自分だってよく出すし、仕事柄休めずに点滴うちながら仕事だってしてきた。  あんな、お嬢ちゃんみたいな奴に…。  いつも負けていた。  今だって、自分と会話しながらもyoshiを目で追っていた。  それで意地悪をしたくなり、力を入れて握手をした。 華奢な手を力強く握ると、我慢したように一瞬、顔を歪めたが何事も無かったような態度に余計いらついた。 しばらくすると、ふらりと出て行ったyoshiを追い掛けようとしたナオの服を掴んだ。  俺を見て!  掴んだ手に思いを込めた。  「トイレくらい一人で行けるよ子供じゃないから」 小声で言うとナオは、そうだね。と笑った。  でも中々戻らないyoshiを心配するように落ち着きが無くなったナオ。  ちょうど豊川が出て行く姿が見えて、  「社長に任せたら?」 とまた小声で言った。  いつも、いつも、ナオの中にはyoshiしかいない。  二人っきりの時には感じないyoshiの存在は、yoshiを目の前にすると、こんなにも辛く感じとれる。  きっと、自分を抱く時…yoshiに重ねているんだと思ってしまう。  本当に抱きたいのは自分ではなく、彼だ。 撮影を終えた拓海はナオの手を掴み歩きだす。 スタジオの横の小さい部屋。  普段は物置にされている場所へとナオを連れ込むと、中から鍵をかけた。  「拓海…」 不安げに拓海を見るナオに、  「15分休憩だそうだよ。めっちゃムラムラしてたんだ」 そう言って抱き着いた。 「でも、誰か来たら?」 拒むような言葉。  誰か来たら?の誰かはyoshiだろう。  拓海は直を壁に押し付け唇を押し付けた。  「た…く、み…」 名前を言う為に開いた口の中に拓海は舌を侵入させた。 くちゅっ、と舌が絡み合う音がお互いの耳に届く。  「んっ…」 ナオから漏れる声。  角度を変えながら拓海はキスを激しくさせていく。  ナオの手が拓海の頭へと移動して来た。  受け入れるようにナオの舌は拓海の舌に絡んで来た。  暫くはねっとりとした水を含んだ音と二人の興奮して行く息が室内に響いていた。  拓海はナオの来ていたシャツのボタンを胸元まで開けると、キスを止め首筋から順番にナオの肌に舌を這わせて行く。 「あっ…たく…みぃ」 気持ち良いのかナオは息を荒く吐いて拓海の名前を呼ぶ。  チュッ、チュッ、と唇が順序よく肌を刺激していく。  拓海はナオの下半身へと手を伸ばす。  ジーンズの上からでも分かるようにナオのソコは硬くなっている。  ジーンズのボタンを外しファスナーを下ろした。 薄い布の向こうのモノは拓海の行動に反応をしていて、下着の上から触ると熱い。  ナオの手は拓海の頭を自分の下半身へと持って行く。  「なお、舐めて欲しい?」 上目使いで聞く拓海の口にナオは自分で下着を下ろし固くなった自分のモノを入れた。  くちゅっ、  拓海の舌が快楽を連れてくる。  「あっ…拓海…いい子だ。激しく…」 ナオは拓海の頭を両手で押さえると彼の口の動きに合わせ腰を動かし始める。  ナオが吐く荒い艶っぽい吐息と、拓海がしゃぶるイヤラシイ音。  「んっ…くっ…あっ」 息が荒くなる度に拓海の口の動きも早くなる。  しばらくすると拓海の口内に熱い性欲をナオのモノは吐き出した。  イッたナオは拓海の頭を撫でる。  「気持ち良かった?」 下からナオを見上げる拓海に頷く。  「次は拓海…」 イッたばかりのナオは息を吐きながら拓海を壁に立たせると彼のジーンズと下着を下ろした。

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