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第15話:【勝者が正義なら可愛こそ正義だ 】馬鹿ああああ。友達だと思っていたのに。
「分かったよ、で、本当にお金返してくれるの?ん?正直俺嫌なんだけどね。」
「分かりました。いやらしい事をさせろというのですね。前払いですか、よろしい。逃げも隠れもしませんよ。覚悟を見せて差し上げます。」
涙をぬぐったと思えば、フレデリックの制止を振り切りブレザーを脱ぎ始めたのであわてて両手を押さえた。
「分かった分かったから。」
このままでは駄々をこね続ける五十嵐の相手をしなくてはならない。
「分かったって??優紀!!取引に応じるのか?縫いぐるみを買って、それでそいつの処女を奪うのか?心細くなったそいつがサラ呼んで二人にセックスの相手をさせるのか!?君のペニスを二人に同時に舐めさせて、そのあと並べた尻を交互に犯すのかい?」
「フレディ君、挿入時は並んで四つん這いより、僕と朝比奈君のどちらかが上下になる形で重なって寝転がった方がしやすいと思うんですけど。二穴交互挿入ですね!!楽しそう!さてその場合朝比奈君を上に乗せるか、僕が上になって転がるか…」
「お前はもう黙っとれ!!」
「二人が抱き合った形で寝転がって、上下に重ねた尻を優紀に差し出すのか。厭らしい、変態。信じられない貞操観念の低さだな。そうやって金出してまで五十嵐の処女とサラの変態テクを味わいたいんだ?!このドスケベ野郎。買春だぞ。犯罪者。」
「もうマジで良い加減にしてよ!!」
何このカオス!?
「優紀なんかサラの淫乱野郎に廃人にされてしまえ!!」
「フレディ君、朝比奈君ってそこまで凄いんですか!!!廃人にされたんですか。はぁはぁ。あの儚げな美少女顔でド淫乱って萌え萌えです。萌えを具現化したような人だとは出会ったときから思っていましたけど…はぁはぁ。鼻血でそう。」
「優紀の馬鹿ああああ。友達だと思っていたのに。」
フレディは大きな声で叫びながら、走り去った。周囲の視線が痛い。
残された兄崎は、周囲の視線に耐えきれず財布を五十嵐に押し付けた。
「五十嵐。」
「はい」
小さな手が兄崎の財布を開く。
細い指。女の子みたいな手だなと、頭を見下ろした。
こんな子があんな変態的な思考回路を持ってるとかどうなってるんだ。
「…厭らしい事ってどこまでして良いの?」
ひとつくらい仕返ししたい。
慌てる彼をほんの少しだけ期待していたのに。
五十嵐はにこりと微笑んで
「はぁ?二次元キャラに生まれ変わって出直してくださいよ。」
等と言いやがった。
「…金、利子つけて請求するから。」
薄くなった財布を返されて、もう二度とこいつと買い物なんか来るものかと固く心に誓った。
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