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年下の彼 32
間違っちゃいない。
一応こんなだけど教師だから……言っていることは決して間違っちゃいない。
そう必死に軌道修正させようとしてるのに……
こいつは、
「……そんな時ばかり教師ですか。」
耳元に唇を寄せ、そう熱っぽく囁いてくる。
「僕のこと心配してくれるのは……本当に教師だからって理由?それとも……」
そしてゾクゾクするほどの声色にまた身体中が熱くなる。
「……お、おいっ……顔っ近いって。」
「話、そらさないでください。」
「別にそらしてねーよ。」
「じゃあ、答えてください……。教師だから?それとも────」
そしてそのまま、話の先を聞かされる前に届いてきたのは耳の中を舐め回す舌の音と熱い息遣い。
「…………んッ……あッ……」
「……ッ……それとも、僕を好き故の……嫉妬?」
ゆっくりと問い詰めながらそれを繰り返され、そこが性感帯になったように身体が震え感じてしまい、またこいつに翻弄されていく。
「………………先生…………どっち?」
そして、更に激しく舐め回され耳朶を甘噛みされた頃には、
「…………あッ……んッ……好き……だ……から……心配……なんだよ……」
「…………嫉妬は?」
「…………す、る……よ………」
言い方をヤキモチじゃなくて嫉妬に変え、タメ口な星川に……
俺はどんどんと順応になっていった。
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