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甘い罠 3
この手の奴は、好きになったら一直線で熱い。
俺はどっちかって言うと、マイペースで恋愛も昔から白黒つけるのが苦手だ。
それなりに楽しけりゃ“恋人”なんて枠は俺的にどうでもいい。
でも、目の前のこいつは絶対に違う。
白黒はっきりつけたいタイプだ。遊びなんてもってのほか……
こいつも、また…か……
「でさぁ、俺のこと好きで俺とどうなりたいわけ?」
「別に恋人になって欲しいとは言いません。ただ、好きだから……時々、僕と一緒に居てくれたら、それで十分です。」
マジで言ってんのかこいつ。
経験上そうだと思ったのに、こいつは違うのか?
こいつの思考回路が全く読めない。
「それって極端な話、セフレでもいいってこと?あー意味分かんねーかな…つまり、、」
「セフレの意味くらい分かります。セックスフレンド…つまり、したい時だけする遊びの関係のこと…ですよね?」
まるで方程式を解くみたいにすらすらと説明する真面目さ。
「………答え方も優等生だな。」
「からかわないでください。」
「からかってないよ。真面目くんだなぁ…と思って。」
これ以上の重い空気にならないように軽くかわしてみたら、キリッと睨まれ少しの沈黙が流れる。
おい、おい、勘弁してくれよ。
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