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甘い罠 5

言葉尻は、校庭から聞こえてきたホイッスルの音と歓声とで掻き消され、何を言ったのか俺の耳に届くことはなかった。 「でさ、結局のところ…おま…星川は、俺に何を望んでるわけ?マジでセフレになる?」 「…………いいですよ。」 真面目な顔して答える問題かよ…半分冗談で言っただけなのに。 「いいのかよ……。」 「それを先生が望んでるなら、僕は構わないです。」 こいつに今何を言っても無駄なくらい、鋭い眼差し。 俺の何処がそんなにいいのか……ため息を吐きたくなるのを我慢して、代わりに俺はその関係を承諾した。 「………分かった。もうそれでいいよ。」 でも待てよ、こいつ男同士でヤったことあるのか? そもそも俺だって普通に考えてノーマルだと思われるよな。 「ちょっ、たんまっ!セフレになるのは構わないけど、おまえ、男同士でヤったことあんの?それに俺がもしノーマルだったら勃たねーぞ?それじゃセフレの意味が……」 「………ないですよ。でも出来ます。それに、先生もノーマルではないはずです。だから大丈夫です。」 出来ますって…予習勉強でもしたのか? しかも、俺の性癖までなんで……

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