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甘い罠 6
「先生………僕を甘く見ないでください。」
急にそんなことを言い出したかと思えば、あっという間に俺はこいつに真正面から抱きしめられた。
「……ちょっ、星川?!」
「……僕は先生が思っている程…………子供じゃないです。」
年下のくせに、
生徒のくせに、
俺より背が高いこいつ。
それだけでもムカつくのに……
俺は……
そのキスを何故か拒むことが出来なかった。
「………ッ…んん…ちょっ…」
「……ッ……先生、、好きです。」
ここは放課後の学校、
そして鍵のかかっていない化学室。
……そして、“好きです”と繰り返えされる甘い囁き。
禁断とスリルの背中合わせに俺は毒されていく。
「……ッ…試してみます?」
「……んッ…なに…を…」
咥内を侵す舌が俺の唇を舐めあげ、その舌が首筋へと到達する。
「………………セックス出来るか………僕と此処で……」
耳元からゾクリと全身に広がるその声は、一回りも年下の男が言うにはあまりにも色気があり過ぎて。
俺は自分が教師だと言うことや年上だと言うことを忘れてしまいそうになった………
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