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甘い罠 21
「わかりません。昔、幼なじみのゆうちゃんに相談したことがあったんですけど、ゆうちゃんも割と大きい方なんで……結局は個人差ってことで話は終わったんです。」
「ゆうちゃんて…橘か。あいつもデカいのか。ふーん……」
「何を想像してるんですか……ッ」
「……んあッ…痛っ…て!なに力込めて握ってんだよ!!」
たくっ……嫉妬か?
ガキはこれだから、全く……
「すいません……」
「ただ、渚も大変だなぁ…って思っただけだよ。」
星川の幼なじみの橘 優人 は、同級生の相原 渚 のことを多分好きなんだろう。渚もまんざらでもなさそうだから付き合うのは時間の問題だろうな……
橘は一応生徒会長も務めているが、まぁ俺様で強引な性格だ。
だから、多分…渚は半ば強引に迫られたんだろ。
付き纏われた挙げ句、会長の特権を利用して生徒会の役員(書記)まで押し付けられ……でも性格は最悪だけど渚を見る目はいつもの橘とは少し違うんだよな……
「先生!?望月先生っ…!」
「……ッ…なにっ」
「なんで、ゆうちゃんと相原くんのことわかるんですか?!」
「まぁ、二人見てれば分かるって……」
そうだよ、なんとなくわかるんだよ、相思相愛かなんて……
「……そうですか。じゃあ……」
「……ん、はッ…ああッ!」
“じゃあ、僕達も頑張りましょう”なんて意気込んで、こいつの揺れる腰と俺のを扱いていた手が更に速度を増していった……
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