「んｯ…！なんで…ｯ」 「無意識に腰を揺らしてるから…足りないのかなって……」 「余計なことっ……」 冷たい星川の指先が、堅く閉じたその入り口の周りを数回なぞっただけなのに、それだけでも身体はびくりと波打つ。 くっそ……… 気持ちも身体も言うことをきかない。 忘れかけていたあの感覚が、刻々と蘇ってきて身体中の熱が更に熱くなっていく。 「…ｯ…あｯ……んんｯ」 喘ぐ声はとめどなく形になり、意識と無関係に次々に漏れていく。 認めたくないけど、もう十分気持ちいい。 なのに、三ヶ所からの刺激はどれも中途半端でイくにはあと一歩足りなくて、完全に行き場を失ってしまった俺は…… 「………ほし…か、わ…ｯ…はｯ…ん…ほ、しかわ……」 どうして欲しいかなんて明確な答えを求めるわけでなく、ただ星川の名前を何度も口にした。 「先生……僕もそんな風に名前呼ばれたら…限界ですよ。」 そう甘い声で囁いたのを合図に、後孔をなぞっていた指先の存在は消え、代りに残った二ヶ所の刺激を倍増させてきた。 「おまっ…んｯ…フェイント…やめろｯ…よ…」 「言ったじゃないですか、最後まではしないって……僕、大好物は最後に食べる主義なんです。だから、今日はこれだけでイって…ｯ…ください…」 「はぁ？！……ｯ…んあｯ…ああｯ…あああｯ！」 白々しく言い放った後に強い刺激を与えられ、俺は目の前のまっさらな壁に必死に爪を立て、こいつの手の中に白濁を吐き出した。 そしてそのすぐ後に、股の間にドクドクと熱い液体が流れ落ちる感覚が伝わってきて、また身体をビクつかせてしまった。