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苦い過去 29
長く太いそれに触れるとビクッと震え、また質量が増していく。
「……ッ…ちょっと…」
いつも冷静沈着なこいつが焦る顔もたまにはいい。
「…ッ…なに、ニヤけてるんですか…」
返事もしないまま軽くそんな優越感に浸っていると、さらに星川の冷ややかな声が頭上から降ってくる。
「べ、別に。」
そして俺は悟られないように短い返事をして、手の中のガチガチのそれを更に強く扱いていく。
上下に扱き続けると先走りでぬるぬるとしてきて、反り返るそれはへそに届きそうなほどで、まじまじと目の前で見るとやっぱり長い……
「おまえ、ほんとに高校生かよ」
「……ッ……え……?」
「長すぎだろ……」
「ちょっ……この状況でそんなこと言わないで……ッ……」
そう思ったから素直に口にしたのに、星川にとっては色々な意味で逆効果だったらしい。
「ちょっ…ッ…!あんまり強くは…ッ…それに……」
「………なに」
「今日は積極的で…何だか…いつもの先生じゃないみたいです……ッ」
さっきからやたら俺をそんな風に言うのが無性にイライラすんな…
「………い……よ」
「……先生……?」
「……いいよ、どっちだって。いつもと違うと言うのなら……」
「ちょっ…ッ…せッ…!!」
……なら、これだってしてやる。
「……フェラくらい、してやるよ。」
そう吐き捨て、言葉とは裏腹にどんどんとデカく硬くなるこいつのそれを喉の奥まで含んで、
星川と視線が合わさるよう俺はそのまま見上げた。
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