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儚い感情 14
「先生なのに先生ぽくないとこですかね。なんか、年上なのにほっとけないんですよ。」
やっぱり朝比奈と同じようなことを言われた。
「────でも、」
「でも?」
「一番は、可愛いとこ…かな。」
可愛い───昔、洵也にも言われたことがある。
「年上相手に可愛いとか、おまえ頭おかしいから。」
俺のどこが可愛いんだか、どいつもこいつもなんだって言うんだ。
「可愛い人に可愛いと言って何がおかしいんですか?逆に、僕は先生から見てどうですか?……まだ子供?」
身体を反転させられ、俺の両手をシーツに縫い付けるように押さえつけながら真顔で見下ろしそう聞かれた。
眼鏡をかけているとれっきとした優等生。
だけど、こうして俺を抱く時は眼鏡も外されていて、正直、高校生と思えないほど大人びた顔を覗かせる。それに、普通に女だったら即堕ちるくらいの容姿だろう。
だから、子供とは思わないのが本音。
むしろ────
「先生?」
「………俺から見たらまだまだ子供だ。」
だけど、認めてしまうと受け入れたみいで…本音は口にはしなかった。
気持ちだけはまだスレスレのとこで理性が働いているのかも……しれない。
────じゃあ、身体は?
不満そうな顔を覗かせる星川からの大人なキスを受け入れながら、俺は答えが出ない答えを探していた……
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