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第12話

 視界が揺れ、なし崩しに床へと押し倒されていた。 「やっ、止めろ! お前、俺相手に勃たないって言っただろうが!」 「何の話?」 「あいつみたいに抱く気ないって……」  言葉に思い当たったのか、梶は微かに笑った。 「あれはあいつみたいに縛ったり道具使ったりする気ないって意味。もしかして、それでずっと拗ねてたの?」 「す、拗ねてなんかない」 「あはっ。可愛い」 梶は俺の手を持って、そそり勃っているソコを握らせた。 「トイレで見た時も興奮したし、今もタミセンの中に入りたくてこんなに興奮しているよ」  本当に俺を抱く気なのだと身震いする。 「いいよね?」 「駄目だ」  はっきりと拒絶したのに、梶は欲情に濡れた笑みを浮かべ。 「嘘つき」  俺の衣服を剥いでいった。                     ✜ 「お前、ふざけるなよ」  制止を振り切り五発もヤった体力バカが、申し訳なさそうに俺の身体をタオルで拭いている。 「タミセンが可愛過ぎて、止まんなかった」 「言い訳になってねぇし」  これで本当に淫行教師になってしまったと重い溜息を吐く。 「未成年相手でも真剣な付き合いなら、罪にならないよ?」 「それは男女の話だろ」 「男同士でも変わらないよ。真剣に付き合おう」  優しいキスを頬に落とされ、俺は駄目だと言えなかった。

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