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第4話
「おはよう、美央」
「おはよー」
明るく挨拶をしてきたのは
同級生の三浦勇人 だ。
同じクラスで学級委員長。
成績も優秀、スポーツも
出来る。言わば完璧人間だ。
「今日、中間だなー。
俺勉強してねぇ」
「絶対嘘だ。前そう言って100点
取ってたじゃん」
「そうだっけ?」
「そうだよ」
勇人は、いつも謙遜 している。
絶対に自慢はしないし、いつも
クラスメートの事を気に掛けている。
「なぁ、テスト終わったらどっか
いかないか」
「えっ」
「えっ、ってなんだよ。
たまには、どっか行こうぜ」
「う、うん。そうだね。
どこ行く?」
まさか、誘われるとは思って
いなかったので、正直驚いた。
「ゲーセンに行こう」
「そうだね」
楽しみでもあるが、何か緊張する
感覚があった。
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