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 —— 迷う心とタバコ味の……(33)

   胸の膨らみを掌で包んで柔らかく揉みしだき、ツンと尖った乳首を指先で転がした。 「あぁ…… ん、や……っ」  ほら、先輩の喘ぐ顔も、めちゃ可愛くて色っぽいしっ! 何より、ゆり先輩のおっぱい、デカくて柔らかくて気持ちいい。  ―― あれ?…… 息子ちんがまだ、ピクリとも反応しないんですけど。  酒呑んだから? ―― いや、そんな呑んでないぞ。  ゆり先輩の腰を撫でながら、スカートをたくし上げ、その中へ手を挿し入れていく。 太股を下から上へと、ゆっくりと撫で上げて、辿り着いた薄い下着の上から、割れ目を中指でなぞった。 「あ、ぁ…… ん、だめ……」  そこは下着の上からでも分かるほどに、既にぐっしょりと濡れていて……。  これは、興奮するしかないでしょ?!  ―― あれっ?あれ???  なんで?  ゆり先輩が、俺の尻をやわやわと触って、ジーンズの後ポケットの中に手を入れてきた。 「…… ね? 直接触っていいよ?」  『いいよ』って言ってるのに、強請るように甘い声。 「え? あ、うん」  言われた通り、下着の隙間から指を入れて………。  クチュクチュ……  厭らしい音が、トイレの中に響く。 「あ、っ…あぁ……ん、なおくん、も、挿れて…… いいよ」  え?  いや、そうしたいと思ってるんですけど……。  ―― 俺の息子ちん、勃ってないからっ!   俺は苦し紛れに、ゆり先輩の唇を塞いだ。  これは何とかしなければ! 気まずくならないように、この場をしのぐには……。  優しく、優しく、咥内を舌で愛撫して、ゆっくりと名残を惜しむように、唇を離した。  下着と、ワンピースを、綺麗に整えてあげて、優しく抱きしめて、顔を上に向かせて、ありったけの笑顔で微笑んで……。 「やっぱり、トイレなんかで、ゆり先輩を抱くのは、気がひけるから、今日はここまでで我慢する」  と、残念そうに言ってみる。…… 納得してくれないかな。 「えー! ん~、しょうがないな、じゃあこの後ホテル行く?」  やっぱり…… うん、やっぱりそうくるよね。 でも、今夜はもう俺……。 「ごめんね、今夜は 実家に帰ってくるように言われてるし、ゆり先輩とは、ゆっくり楽しみたいから、また今度でもいいかな?」  ゆり先輩は特別だから、ゆっくり楽しみたいってとこ強調して、なるべく可愛くお願いしてみる。 「そっかぁ、帰らないといけないんじゃ、ゆっくりできないしね……。じゃ、また今度にしよっか」 「うん、ごめんね」  納得してくれて、本当に良かった。 俺は、心の中で溜め息を吐く。  また流されて、先のことも考えずに、やっちゃうとこだったから。 出来なかったのは、もしかしたら、これはこれで良かったのかもしれない。 「じゃ、私二次会行こうかな」 「うん、楽しんできてね」  先に戻っててと言って、ゆり先輩を先にトイレから出して、俺は一人トイレの中に残り、便器に座り込んだ。  はぁー、それにしても…… まさか女の子に欲情しなくなったとか、じゃないよね。

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