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「んっ、んん…、っは…ぁう…」
手を口に押し当てても、甘い声は抑えようがない。
粘膜を穿つ楔を、ひとつひとつの襞が包み込む感覚。
「あっ、あ……っ」
「りん…、キツいか?」
「だい…じょぶ…、大丈夫だから、抜かないで…っ」
霖が辛そうにすると、秋斗はいつも途中でやめてしまう。
霖にとってそれが一番辛いのだ。
「大丈夫、キツくないよ。
秋斗さんと…繋がれたの嬉しいんだ、僕…」
「霖…?」
「いつも、秋斗さんは僕を優先するよね…。
でも、それだけじゃ、やだ。
たまにしかできないから、秋斗さんには、気持ち良くなって欲し…」
「霖、それはお互いに了承済みの…」
「分かってる。僕、分かってる。
でもっ、僕にも秋斗さんを優先させてよ」
「……っ」
中で楔が硬さを増した。
「お願い…、我慢ばっかりしないで。気持ち良くなって。
僕に注いで。いっぱい注いで…っ、赤ちゃん出来ちゃうくらいに、いっぱい…っ」
「お前な…、そりゃ反則だろ…」
「……っは…」
「三連休、寝たきりになったらどうするよ」
「秋斗さんに独り占めしてもらうから、いい…」
「ああもう…」
額に口づけがひとつ落とされた。
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