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羽根が触れるような軽いのも、魂が絡め取られるような深いものも、秋斗がくれる口づけは霖を蕩けさせる。
「んっ、んぅ…」
互いに舌を絡めて、昼間の口づけの続きをする。
ベッドに押し倒してキス責めにしようとしていたのに、簡単に体勢が入れ替わった。
「秋斗さん、意地悪だ…」
「俺のシャツ一枚羽織っただけで、健気に待機してるからだろ?」
「………っ、健気じゃ…ないよ…。いつものこと…だし…」
帰宅後に秋斗のシャツを羽織るのはいつものこと。
霖はそう言いたいのだろう。
だが、今日の秋斗にとっては違う。
「シャツの裾から覗いてる腿がエロすぎなんだよ…」
「へ…?」
自覚の無い色香だから、余計に始末が悪い。
シャツの裾から覗いている腿もさることながら、その下に下着を着けていないあたりが。
「お前、この格好してんの、絶対に他の誰にも見せるんじゃないぞ」
「あっ、秋斗さん以外の誰にみせるの?」
「泊まりに来た親父さんや兄貴にもだぞ?」
「………っ、なっ、しないよそんなっ、んう…っ」
勢い良く起き上がった時に見えたのだ。
シャツの淡い影を纏った、綺麗なカーブを描く双丘と蜜嚢が。
普段は隠している目元も染まって色香駄々漏れの姿は、秋斗の情欲を煽り立てるには充分過ぎる。
『ありゃもう反則だっての』
お仕置きとばかりに、深く口づけてシャツの下の果実に触れる。
「んんっ、んぅうっ、………んんん…っ」
熱を凝らせて芯が出来ているそれ。
滲み始めた蜜ごと鈴口を擦ると、華奢な体がビクビクと跳ねた。
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