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「ふう、スッキリした」
タオルで頭をガシガシしながら秋斗が戻ってきた。
「……っ、……っ、…」
「………」
飛び起きて床の上で正座した霖。
お帰りのハグもキスもお預けのままで、半分泣きそうな表情だ。
「ごめんな。
かなり煙草臭かったから、流石にヤバイと思ったんだ」
「いい?も、くっついていい?」
「勿論。俺も霖と早くハグハグしたかったんだ。
おいで」
「んっ」
駆け寄ると、そのままお姫様のように抱き上げられる。
「秋斗さんっ、秋斗さん…っ!」
「ただいま、霖」
チュっ。
どちらともなく始まった啄み。
お互いに唇をハミハミしながら、少しずつ舌を触れあわせる。
「ん……っ、んふ…」
「んん…、ん…っ」
啄む角度が深くなり、舌を絡ませて吸い上げる。
「んー……っ、んぅ…、つれて…って…」
「ん?出来上がったマッピングを見せてくれるんじゃないのか…?」
「う…、出来たよ…。でも、でも…っ。
えっちいこと、いっぱい…しよ…?」
「了解」
呼吸が乱れ、潤んだ瞳で見上げられての懇願に勝てる訳などない。
何度も口づけを交わしながら、秋斗は寝室へ向かった。
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