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出逢い 1
『全国的に晴天、暑い日になりそうです』
つけっぱなしのテレビの音で眠りから現実に帰る
ああ、また目が覚めてしまった・・・か
覚めないといいのに・・な
ウトウトしていたら物音で目が覚めてしまったから眠りが浅いのか体がだるい。
閉め忘れたカーテンのせいで、眩しすぎる陽射しが容赦なく降り注ぎ、いつも起きない時間なのに目があいてしまった。
誰にともなく、アナウンサーが「イッテラッシャイ」「ガンバッテクダサイ」を連発している。僕も働いているけど、こんな時間から出勤しないんだよ。
ゴミを捨てなくちゃいけない・・・臭くなるしコバエがたかる
その臭気とコバエのしつこさを思い出してベッドから起き上がった。
トランクスもはかずにGパンに足をつっこみ、そこらにあったTシャツを着る。
ゴミを捨てたら・・・洗濯しないと。
その後少し寝よう。今日の仕事まで身体がもたない。
ゴミ袋を片手に、カギをひねってドアを押した・・・重い
力いっぱいドアを押し開けると、知らない男が転がってきた。
人間が転がっている
自分の玄関に
え?あの・・・その、なに?これ?
その非現実的な眺めに、ゴミの袋を持ったまま動けなくなった。
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