この電車であってんのかな？なんて悩みながらも、なんとか待ち合わせの駅に到着。 正面の出口に行くと西野さんが待っていた。 『おう。お疲れ。』 『お疲れさまです。』 『んじゃ行くか。』 『はい。』 年越しは〇〇神社ですると決め、とりあえず休める場所を探す。 『旅館でいい？』 『えっ？泊まるんですか？』 『泊まらず帰るつもりだったのか？しんどくね？』 『まぁそうですけど…』 流されるままに旅館に荷物を置き、とりあえず一息つく。 『俺、一回来たかったんだよね。』 『あっ…俺もですよ。』 『そう？じゃぁよかった。』 『でも…やっぱり計画は必要じゃないでしょうか？弾丸にもほどがありますけど…』 『そんなもん？』 『そんなもんでしょ。俺も恋愛下手だからわかりませんけど、その…二人で計画立てるのも楽しいっていうか…なんというか…』 『なるほど。次はそうする。』 俺はアホか。 何を言ってんだよって… まぁ…いいか。 夜になるまで色々な観光地を回った。 恋人同士とは何をするのか… 写真を撮ったり、食べ歩きしたり… ほんと、30過ぎたオッサン二人が……… って、結構楽しかったりする。 仕事では真面目な西野さんがこんなにも楽しそうに笑うのか…とか、面白い話をいっぱい知ってるのか…とか。 今まで見たことがない一面がたくさん知れた。 知ったところで…って感じなんだけど…。