あの日、西野さんの部屋に泊まった。 飯を食って、夜景を見て… 大量の酒を買い込んで西野さんの部屋でどんちゃん騒ぎ。 恋人とは何か… 酒が入りすぎたせいか、熱く語ってしまった。 そもそも西野さんは恋愛下手とか言ってたけど、何人もの人を落とすだけのことはあって、言葉選びが妙に上手い。 それにまんまとやられて持って行かれそうになっている自分の方がどう考えても恋愛下手だろう… 結局気付いたら朝で、昨日大阪から帰ってきた。 こんなので本当に恋愛を教えられているのか？ そもそも西野さんは俺とこんな疑似恋愛ごっこをしてて楽しいのか？ 謎だ。 『天野さん、おはようございます!!』 『おう！おはよう。あれ？山崎肌ツヤツヤ？』 『そ、そんなことないですよ!!』 『冗談。』 いや、本当にツヤツヤしている。 というか、イキイキしている？ プライベートを充実させているとこんなにイキイキするのか。羨ましい。 俺も女のエキス吸い取りてぇな…なんて。 いや、まともな恋愛したいかも… 山崎見てるとさぁ…なんか純粋っていいなって。 ただ小宮さんが好きってだけ。 裏も表もなく、好きだー!!ってだけで突っ走ってるっていうか。 正直、本当羨ましい。