68 / 68
5
『くっ…んあっ…!!』
『ダメだ天野、やっぱまだ早…』
『早くない!早くないです!!というか、早く来て!』
西野さんの肩に力を込めてしがみつき、襲い来る痛みに歯を食い縛る。
『天野…力抜け…』
『ん…ふ…ふぅ…』
どうにか息を吐こうとするが、さっきの指とは比べ物にならない大きさや熱さに息が詰まる。
でも、どうしても今すぐ一つになりたくて…
『んっあぁっ!!!』
グッと奥を貫かれ、体が灼けるように熱い。
『に…しの…さん…』
『全部入ったよ。』
西野さんも苦しいようで、少し眉間にシワを寄せながらも俺に微笑みながら教えてくれた。
あぁ…やっと一つになれたんだ…。
そう思うと同時に自然と涙が頬を伝った。
『天野?痛い?』
『違いますよ!西野さんと一つになれたことが嬉しすぎて…』
いい年した大人、それも男が柄にもなくこんなことで涙なんて流して…
全く俺はどんだけアホなんだ。
でもすごくすごく嬉しくて…
『天野…お前ほんと可愛いな。好きだ。』
その一言を告げると西野さんは俺の唇を塞ぐ。
「俺も西野さん大好きです」
そう心の中で呟き、快楽の海へと溺れて行ったのだった。
end
ともだちにシェアしよう!