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『何?嫌ならやめるけど?』
首筋に顔を埋め、上目遣いで目線だけをこちらに向けながら西野さんが言う。
『いや…その…』
『やめる?』
『や…やめないで…』
顔から火が出そうになるのをなんとか耐え、その言葉を吐き出した。
『天野…』
首筋から顔を離し、俺の目を見つめる西野さんの顔がどこか嬉しそうだ。
それを見てなんだか俺も嬉しくなり、自然と笑みが零れる。
『西野さん…好き。』
フッと笑うと、西野さんは『俺も好きだ。』と呟き、俺の唇を塞いだ。
『あっ…ちょっ…ん…』
いつの間にか着ていた物は剥ぎ取られ、パンツ一丁の情けない姿にされた俺は、気持ち良すぎる西野さんの全身への愛撫に耐えるのに必死だ。
『天野、性感帯多すぎ。』
『ちょっ…そんなこといちいち言わなくていいですから………うっあぁっ!!』
ヌルリとした物が俺の後ろの穴をかすめた。
『な…に?』
『大丈夫だから…力抜いとけ。』
西野さんに優しく言われ力を抜こうとするが、あまりの衝撃に体が強張る。
『痛ッ…』
『悪い…フゥーって息吐いて…』
『えっ?フ…ふ…ぅっ!!』
息を吐くどころか息が詰まり苦しくなる。
今、俺の中に西野さんの指が入っていて…
考えただけでも顔から火が出そうだ。
でもそんなことを考えることもできなくなるぐらい俺の息は絶え絶えになり始める。
『くっ…あっっ!!!』
痛みと苦しみの中に徐々に垣間見える快感が俺を襲う。
『ここ、気持ちいい?』
内側の壁を軽く擦られると全身が震えた。
『う…』
『天野…いいならいいって言って…俺に天野の全てを教えてよ。』
少し目を細めながら俺に向かって話す西野さんがやたらとセクシーに見える。
『あっ…』
そう思った瞬間にまた全身が震えた。
『天野…』
『い…いいです…きもち…ぃ…』
すごく恥ずかしいけど、なんだかこの気持ち良さを西野さんに伝えたくて口に出す。
『どんな風に?』
『ど、どんな!?』
『言って…』
西野さんは、話しながらも指の動きを止めない。
『ん…あっ…』
『天野…』
『な、なんか…全身が痺れて…』
『痺れて?』
『とにかく…き、気持ち良すぎて…もう、どうにでもなれ!というような感じというか…』
この言葉は嘘ではなくて、体の奥底から湧き出る変なゾワゾワに体が痺れて思うように動かない。
だけど、それは決して嫌なものではなくて、なんだかすごく物足りなくて…
『に…』
『ん?』
『西野さん…来て…』
『えっ?』
『西野さん…早く……』
『天野…お前……』
『早く…』
俺の足元で後ろを探る西野さんに甘えるように両手を伸ばす。
『天野…』
それに応えるように西野さんはゆっくりと俺の上に覆い被さり、優しく抱きしめてくれた。
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