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第1話
大事な人ほど側にいてその事に気づかない。
彼がよく口ずさんでいた曲を俺は口ずさんで思い出していた。
ー君がいなくなったとしても俺は生き続けるよーというフレーズを。でも生きつづけることが本当に幸せなのだろうか?君がいなくなって生きたくないなんて思ってしまっちゃいけないのだろうか?。死しか選べないのなら迷わず死を選ぶくらい追い詰められていた。だってあれは防げたはずの事故だったから。
君が笑っていた頃に戻るためならどんな術をつかったって取り戻す。
当たり前の日常に戻れるためなら例え俺がいなくなったとしても君が生きているなら構わないから。
今日は流れ星が流れる。好きだったよな。きれいな君によく似合っていた。
初めてであった日も、繋がった日も星空が瞬いていた。キラキラと流れ星が瞬く。
ーどうか要が生き返ってまた過ごせますように。ー
例え戻んなくてもいいから願いたかった、一人きりの夜は辛いから。
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