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第13話

学校へ行くといつもの嫌な時間は迫ってきて。 友達なんて作ったらみんな裏切っていって結局一人になってしまう。 最初から何もかも諦めていた。 でも、何があってもこの人にだけは裏切られても許せるって思う人ができたんだ。 僕はあなたが――。 「――!―夜!」 「あっ、はい!」 「ちょっと放課後の残れるか」 「え、あーはい!大丈夫です!」 「ごめん。悪いね」 「いえいえ!」 ぼーっとしていると愛しの先生がやってきて僕に話しかけてくれた。 それだけでも嬉しかった。はなせた。 当然周りには人がいて、いじめの奴等もいて。 僕の態度を見て察してしまったのか途端ににやにやし始めた。 先生が教室から出ていこうとした時、いじめの主犯らしき人が先生に話しかけた。 「せーんせ。」 「?どうした?」 「話したいことがあってさ。――これ誰だと思う? 」 そう言って見せたのは僕のこの前の――写真だった。 「…っ、…あ」 目の前と言うよりも頭の中も真っ白になってもう立っていられなくなりその場で膝から崩れ落ちた。 「この写真、どこで撮ったの?」 「見ればわかるっしょ!」 「ふーん、そうなんだ」 「あれ?それだけなの?」 「先生も忙しいの。また後でね」 「うぃーす!」 絶対に引かれた。もう会う顔なんてない。 もうダメだ。先生も僕から離れていくの…? お願い。離れていかないで。 僕をひとりにしないで。

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