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第24話 久しぶりの夜遊び(和希)
既に、カップルになってる人や男だけで来ているグループ、口説いてる人、一夜の相手を探してる人、いろんな人がいた。
俺も、いい人に当たりますよーに、なんて、考えてたら。
「1人?、待ち合わせ?」って、声掛けられた。
2〜3個席が空いていた所から。
「1人で、寂しく飲んでる」
「俺も1人で、寂しく飲んでるから、一緒に飲まない?」
相手を見て、サラリーマン風、髪は、こげ茶
(金髪は、嫌いなんだよねー)、顔は、ややイケメン、性癖もノーマルっぽい(SMとか薬とかは、勘弁だ)、う〜ん、ちょっと軽いかも。でも、久しぶりだし少し軽い感じの方が当たりかも。
少し飲んで話して様子ミヨ。
「俺で、いいなら」
グラスを持ってきて、隣に座った。
「あんまり、見かけないけど、初めて」
「久しぶりに来たんだ。結構、来るの?」常連さんなら、遊び人だな。
「俺は、金曜日とか時間ある時に来るから、月2〜3かな?ドアから入って来た時から、可愛いって思ってたんだ、だから、他の人に声掛けられる前に、声掛けた(笑)」
「ありがとう。可愛いとか、ここでそのセリフは、説得力ないよ(笑)」もう、口説き文句かよ。はやッ。
「マジ、可愛いって。まさか、高校生じゃないよね〜。そしたら犯罪だから〜(笑)」
「なわけないじゃん(笑)、大学生だよ。見えない?」
「まぁ〜大学生に見えなくもないけど、高校生にも、見えなくもないかな(笑)」
思わず「どっちなんだい」とツッコンでしまった。
ツボだったらしく、くっくって笑って
「マジツッコミ、ありがとう。結構、ノリいいね〜。俺は、正志。 名前、まだ聞いてないけど」
「和希」
お互い名乗るのを忘れて話してたから、「何やってんだ」って笑いあった。それから、正志さんの大学生の頃の話や俺も大学の話をして盛り上がった。
ちょっと軽いけど、全然知らない今日限りの人だと思えば、気持ちもらくになって、今を楽しもうと思った。
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