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第32話 バイト(和希)

「取り敢えず、本題な?」 「何?寂しいから、皆んなと、どっか行こう?ってか?」 「それも、いいねーって話が進まないんだよー。ちょっと中嶋黙れって」 「で、何?」 「バイトの居酒屋、4年生が就活だから、人足んないだ。夏休み短期でも、いいからバイト探してんだよ。2〜3人。週2〜3でいいらしいから、誰かやんない?」内田。 「俺、短期でバイト入れたから、無理」中嶋。 「俺は、実家の手伝いって言っても、バイトみたいな感じだけどね」山瀬。 「じゃあ、和希と武史は?お願い、今年ぐらいじゃん、そんな事出来るの、来年は、俺らも3年だから、バイトとかも出来ないかもしれないじゃん、だから、社会勉強だと思ってさ、いや、人助けだと思って、お願い」拝む、内田。 「俺は、夏休み中に、実家に少し顔出す以外は、予定無いから、いいけど、武史は、人見知りするから、無理なんじゃない?」 「本当は、武史イケメンだから、ホールがいいんだけど、無理なら、キッチンもあるから」 「どうせ、俺は、イケメンじゃないですよー」 「いやいや、和希は、イケメンっつーより、ジャニ系?ジャニの審査を受けるくらいの(笑)」 「何それ、どうせ、審査落ちだよー、内田がいじめる、武史ー」って、武史に嘘泣きする。 「いい子、いい子」と言って、頭を撫でて、慰める。 「内田、あんまり、小さい子いじめるなよなぁ」って言うが 「武史、それ慰めになってないから」ぷくっと、膨れる。 「武史って、普段、無口のクセに、時々、ボソッと笑うツボ言うよなぁ(笑)」中嶋。 ギャハハって皆んな大爆笑。 笑いをとって、 「どうする?武史」 「買いたい物あるから、和希がやるなら」 どうせ、本だろ、武史は、ちょっとした活字中毒だ。 「和希、お願い」 「ん、じゃあ、やるかー」 「ありがとう、助かる」 そんな感じで、バイトする事になった、大学以外の友達の輪を広げるチャンスだ。 しっかり内田は、「皆んなバイトするなら、遊び行こうぜ、海でナンパもいいなぁ、遊ぶ金、残しとけよー」なんて言ってた-。 沙耶ちゃんは、いいのかよって内田以外は、ツッコンで、また、大笑い。

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