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第33話 (拓真)

暇だなぁ。と思いながら、目の前に座ってる女を眺めながら、違う事を考えてる。 夏休みかー。去年は、何してたかなぁ。確か、課題だとかレポートやって、サークルに出て、適当に女とデートしたりしてたかなぁ?どんな女達だったかなぁ?あー思いだせない。まぁ、それだけの女達だったって事だよなぁと考えて、苦笑いする。 今年は、どうするかな。とりあえず、課題とレポートやっつけて、最近、女達、相手してたから、ゆっくりするかなぁ。実家に顔出して。そういえば、夏休み暇なら、叔父さんの会社の書類作成と整理頼まれてたんだけど、どうすっかなぁ、引き受けて、少し金貰って、叔父さんの別荘で、ゆっくりして、課題とレポートするかなぁ、と考えて、いいかもしんねぇと思った。叔父さんに交渉するかって考え事してたら、 「ねえ、聞いてる?」 全然聞いてないし興味ない、勝手にベラベラ喋ってたんじゃねぇのー。 「何?」 「この後、どうする?」 うわー上目遣いで、誘ってきたよー。 「うーん。どうすっかなぁ」はっきり言って 疲れたー。 「ねぇ」うわー、今度は、猫なで声。 目障り。「疲れたから、帰るわ」 「えー」 なんか言ってたけど、伝票持って、店に置いて出てきた。今日、付き合ってやっただけでも、ありがたく思えよなあ。 あー疲れたー。 早く、家帰ろう。 その日、和希がバイトする話しになっていた事を知らないでいた俺は、その日、サークルに行かなかった事を後で後悔する事になった。

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