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第41話 計画遂行③(拓真)

「酔っ払いとかシツコイ男、居る所で、バイトしてるのは、心配だなぁ、帰りも遅いし」(全然心配なんかしてねーよ。逆に、誘われた男とどっか行ってくれっつーの) 「ん、でもバイト先の人、皆んないい人ばかりだから、心配しなくっても、大丈夫だよー」 「夏休みだけなの?長期なら、夜じゃなく昼やれば。カフェとか。制服も可愛いし」(心配してねーよ。何、勘違いしてんだ) 「長期バイトしたいんだ。洋服とか買いたい物あるし、結構、オシャレってお金かかるから」 「そうなんだ。自分のお小遣いぐらい稼ぐんなら、カフェの方がいいんじゃない?カフェの方がオシャレだし」(居酒屋辞めて、カフェに行けーよ) 「確かに、カフェの方がオシャレだねー。どうしようかなぁ。急に辞めたら、お店に迷惑かけるし」 (後、一押しだな、ヨシ) 「俺、あんまり、女の子が夜、出歩いてるの好きじゃないんだよねー。カフェの方が行きやすいし」笑顔で言う。 「そうだねー。夜遅く働くの、親が心配するからって、辞めようかな?」 「親出せば、店も何にも言えないよ。カフェの方、決まったら、また、LINEして」 決まるまで会わない感じで言う。 「分かった。決まったら、LINEするね。絶対、カフェに来てねー」 「OK。絶対行く。楽しみだなぁ、制服姿」(迷ってる振りして、辞めるって決めてんじゃねーか。ちょっと、言ったくらいで。チョロい女) それから、少し話して。 「今日は、楽しかった。そろそろ帰ろう」 なんか、言ってたけど、渋々、駅向かった。 駅で、「じゃあ。そうだ、カフェ見つかったら、LINEしてねー」(念を押して置かなきゃな) 「うん。早く見つける。今日は、楽しかった。また、会ってねー。LINEする」(もう1回か2回は、会わないとな。あー、面倒) 顔に出さず、「分かった。じゃあねー。気をつけて」と言って、その日は、分かれた。 帰りの電車で、あー、面倒くせぇなー。あーゆータイプは、勝手に誤解してくれるから助かるな。けど、セックスするとしつこくなりそうだから、セックスは、しない方がいい。精神的にダメージ与えた方が、後腐れないかもしれない。 それにしても、上手くいった。これで、第2段階クリアーだな。また、ニヤっとした。 たぶん、2〜3日中には、LINEくるだろう。 後は、また、どうすっかなあ。

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