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第40話 計画遂行②(拓真)

その日から、LINEのやり取りを何回かして、女の方から、LINEで “拓真君、もし良かったら、今度、一緒に出かけない?” “いいけど、バイト大丈夫?疲れてるんじゃない?” “大丈夫だよー。拓真君、優しいね。お昼食べて、映画とかどうかな?” “いいよ、じゃあ、明日香ちゃんの都合いい日でいいから” 日時と待ち合わせ場所の遣り取りをした。 俺は、ワザと今までのLINEで、自分からは、絶対、誘わなかった。あくまで、女から、誘うように仕向けた。馬鹿な女だ。簡単に、引っかかて、後は、1〜2回付き合ってやって、上手く話しを持っていこうと考えた。 今日は、1回目だな。優しくして、俺に夢中にするように仕向ける計画だ。 待ち合わせの場所に、10分前に着いて、考えてたら、 「ごめん、待ったー」 (来た、来た。馬鹿な女が) 「いや、全然待ってないよ。なんか、店での印象しか知らなかったから、外で会うと印象違うんだな」(ワザと笑顔で、言ってやる) 「そうかな?どこか変?一応、オシャレして来たつもりだけど」 「どこも変じゃ無いよ。店より全然、可愛いなぁって思って、髪も似合ってる」(取り敢えず、外見、褒めておけばいいかー。お前位のレベルるは、腐るほど居るっつーの) 「ありがとう。拓真君に会うから、頑張ってみたー」上目遣い。 「マジ、似合ってるよー」(ケッ。他の男なら、通用するかもしんねぇけど、俺には、通用しねぇ。で、頑張って、そのレベルかよ) それから、スパゲティ屋さんに行って、飯を食べながら、どんな映画が好きか?何、今、やってるか?スマホで、検索して、映画を決めた。 映画は、恋愛ものだった。(女って、恋愛もの好きだよなぁ) 映画が、始まって、中盤から終盤にかけた時、暗いから、女がワザと顔近づけて話してきたり、体を寄せてきたり、ウザい。(早く終わんねーかな?)笑顔で、かわす。 映画観た後、ぶらぶら、ショップを見て歩いて、 「お茶しよ」って言ったから、カフェに入った。 女の下らない話に、適当に応えて、ただし、バイトの話しになった時は、熱心に聞いた。2人の共通するのは、和希達の話しだから、女も別に気にして無いで、話した。 バイトの話は、お客さんに誘われて困ったとかシツコイ酔っぱらいに絡まれて、和希に助けて貰ったとか、和希の話しが多い。仲良い感じが分かる。(バイト先での和希の様子が分かるからいいけど、仲良い感じがムカつく) いい感じで、バイトの愚痴を言ってきたから、俺は、今が、自然の流れで、話出来ると思って、計画を遂行した。

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