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第55話 情事再び(和希)
「あふっ。はぁはぁ……んん」
部屋に入って、すぐに後頭部を押さえて、濃厚なキスをしてきた。
口内の舌を絡ませて、逃げれば逃がさないと、また、絡ませてくる。
息もつかないほどに、激しいキス。
「あ…ふ……ん。ま……って」
亮介の胸に手を置く。
「和希、可愛い。」チュっ。チュっ。チュ。
俺を抱きしめ、おでこ、ほっぺ、最後に口に軽くキスしていく。
「はぁはぁ。シャ……はぁ。シャ…ワー浴びさせ…て」 息が整わない程、濃厚だった。
「一緒に浴びる?」
「や…はぁはぁ、恥ずかしい」やっと言えた。
「和希からでいいよ」
亮介が腰にタオルだけ巻いて出てきた、俺は上だけ羽織って、ソファで見てもいないが、テレビをつけて、ぼんやり画面を見ていた。
うわー。亮介、体、引き締まってるけどガタイがいい。着痩せするタイプなんだと思ってみてたら、
「何か、面白いのやってる?」と声を掛けて、缶ビールを1つ持ってきて、プルトップを開けて喉に流しこんでいた。
「ん、見てないから」何となく、待ってるのが恥ずかしくってつけただけだ。
「じゅあ。消すね。」クスって笑って、
「飲む?」ビール缶を振る。
「なんで、自分だけ?俺のは?」
「あんまり飲むとな。2人で、1本でいいだろう」ニヤって笑って言った。
「酔っ払って出来無くなるタチ?」クスって笑ったら、
「ンなわけねーだろう。お前、後で覚えてろよ」ニヤっと笑って、ビールを口に含み、俺の口に流して込んできた。
「んん…ん」
垂れたビールを拭きながら
「ビール1本なのは、これが狙い?」クスクス。
「バレたかーははは。」自分でも飲んで、俺の唇を親指の腹で撫でながら、いやらしく
「まだ、いる?」
「うん、もっと………。」
また、ビールを口に1回、2回と流しきた。
それが合図になり、3回目は、ビールじゃなく、亮介の舌が入ってきて、上顎の内側、頬の内側と舌が我が物顔で動き廻り、舌を絡ませる頃には、息が絶えだえだった。
「はふ……はぁ。……ん。あっ……もう…や」
そのまま、数歩先のベットに、キスされながら、誘導された。
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