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第54話 夜遊び再び(和希)
なんか面白いし、話し易いなぁと思った。
「和希って、話し易いなぁ」
一緒の事、思ってたんだ。感覚が近いのかな?ちょっと、そういうの嬉しい。
「どう?今から、俺と」
どうしようかな?ちょっと拓真に似てるんだよな……。どうしよう………。
「迷ってるんなら、行こうぜ。出会いは、一期一会って言うぜ」
言い方が面白くって、ははははって笑ちゃう。この人、凄く気持ちを楽にしてくれる。そんな所がいいなぁと思って
「何、一期一会って、ジジくさい。ははは
誘い文句、素敵すぎーはははは」
「いいよ。店出る?」
「マジ、やった-。俺、今日、和希と出会えて本当にラッキー。」
武史に、花スタンプを送って、店出た。まぁ、既に、武史からは、花スタンプきてたけど。
それから、亮介と店出て歩きだした。
「俺、正直なところ、このままホテル行きたい。でも、和希が嫌なら、別の店行って飲んでもいいけど………。」
ちょっと、びっくりした。てっきり、このままホテル行くと思ってたから、そんな事を言うのが、
「えっ、一応、そのつもりだったけど。もしかして、俺、魅力無い?あーゆー店に来てるから、亮介もそのつもりで誘ったんだと思ってたけど………。亮介がその気にならないんなら、飲み行っても、いいよー」
「俺は、そのつもりだよ。いつもは、誘ったら、そんな事言わないで、ホテル行くし。ただ、なんか、和希には、ちゃんと、確認したかったんだ。他の奴には、確認した事無い。多分、和希の意志で、俺と行きたいって思って欲しかったんだ。誰でもいいんじゃなく、俺とって」
あーゆー店に行く割には、純なのか?優しいのか?なんか、新鮮。クスって笑って
「亮介、優しいねー。………亮介と行きたい」
「やべー。マジ嬉しいー。実は、カッコつけて言ったけど、じゃあ飲み行こうって言われたら、どうしようと思ってたんだ。マジ、ドキドキ。だって、和希、変な間があったから」
「亮介、面白いねー。一緒に居ると楽しいー」
顔は、ワイルド系で、強引そうなのに…相手の事、ちゃんと考えられる人なんだ。
「じゃあ、和希の気が変わらないうちに、行こうぜ」
「歩いてるうちに、気が変わったら、ごめんねー」クスクス笑って言った。
「じゃあ、早くホテル決めよーと、1番近くにしようかな?」はははは
「もう。そこは、強引なんだー」クスクス
そんな冗談を言いながら、ホテル街に消えて行った。
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