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第109話 悩み(和希)
「えっと、唐揚げ.玉子焼き.ウィンナ-.サラダ.ミ-トボ-ル.お握り.これで良いかな」
タッパに詰め準備は終わりだ。
まだ時間あるな揚げ物したから油臭いお風呂入ってから行こう。
髪.体を洗いお風呂に浸かり考え事を始めた。
「別に期待してるわけじゃない」と独り言を言うが今、俺は悩んでいた。
思いが通じて初めて結ばれてから1カ月。
あれからセックスをしていない厳密に言うと手でやったりフェラはしているが挿れて無い。
やはり女の子だけ相手にしていた拓真だから男に挿れるのは抵抗があるのかも知れない。
あの時は勢いで出来たのかも……。
確かにゲイカップルでも挿れないで手やフェラだけのカップルもいるけど俺は拓真と1つになりたいから……。
何度か俺から誘うような真似はしてみた、その気になるようにフェラや素股の時は思わず「挿れて」と言ってしまったけど拓真は「ダメだ」と言う。
付き合ってるだけでも充分幸せな事だと思うがやはり体でも感じたいのが本音、今日は前に拓真が「花見に行こう」って約束してた。
拓真は覚えて無いと思っていたのにちゃんと覚えていてくれた、拓真のこんな所も好きなところだ。
今日は、お弁当持って拓真の近くの公園で花見をする事になっている、そのまま泊まりだから今日なぜ最後までしないのか思い切って聞いてみようかな。
俺だけが悩んでいるのかな?拓真はどう思ってるんだろう。
……悩んでても仕方ないやっぱり今日拓真に聞こうとお湯でバチャバチャ顔を洗った。
「忘れ物無いよね、じゃあ行くか」
折角だから花見を楽しみ夜に聞こうと決めアパートを出た。
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