ずっと一緒にいたいんだ、って素直に言われて目眩がするくらい嬉しかったんだ。 「あっ、高雄っ」 「中、熱……」 「あぁっ」 　中指で要のいいところを撫でると切なげな声を上げて、要のピンクな先端から白が小さく溢れた。 　その甘ったるいイキ方に喉奥から熱が込み上げてくる。 「あぁっ……ン、高雄っ」 「エロ……指だけで甘イキしてる」 「だって……気持ちっ」 　イイ、と甘い声で囁いて、足を大胆に広げながら、白い腕を伸ばして俺にしがみつく。指を増やすと、途端に中がきゅんきゅんと締め付けてくる。 「あっ……あっ、高雄の指っ」 「あぁ」 「イッちゃう」 　昼間の厳しく凛とした声が、夜、ベッドの上ではこんなに甘くなる。 「あぁぁっ、乳首、らめっ……あ、あ、あ」 　アルコールのせいもあって、舌ったらずになった要の白い肌はいつもよりも色づいていて、ピンク色をした乳首にキスをすると首にしがみついていた腕がぎゅっと力を込めた。 　ツンと尖ったその粒を口に含んで、舌の中で転がすように愛撫すると白い首をのけ反らせて良い声を上げる。 「あっ」 　要の興奮に煽られる。 「高雄っ、高雄っ」 「あぁ」 「これ、欲しい」 「っ」 　いつもよりも乱れてはしたなく感じる要に目眩がする。 「高雄の、舐めたい」 　そう言いながら、舌にしゃぶりつかれて、痛いくらいに熱が身体の中で暴れてる。 「あ……ン、ん、く……っ、っ」 　俺が抱き起こすと、そのまま身を委ねるように俺に寄りかかりながら、首に胸に、腹筋に、下へとキスをしながら辿り着いた熱をパクりと咥えた。 「っ」 　そのまま、頬の内側で絞るように扱いてくれる。涎に濡れた先端に柔らかい唇でキスをしてから絹糸みたいに柔らかい髪がそれに付くのも構わず、そそりたった根本にもキスをして、竿の裏筋の反り方を堪能するように唇を這わせた。 「あ、む」 　頬張って、小さな口いっぱいに俺のを咥えて、舐めて、しゃぶってくれる。 「要」 「ぁ……まだ、もっと」 「中がいい」 「あっ」 　ねだると、嬉しそうに口をそれから離して、俺を見上げながらキスを一つしてくれた。柔らかくて、甘くて、優しくて、とろけるような極上の唇で微笑みながら。 「うん」 　小さく頷くと、ゆっくりとベッドの上で四つん這いになった。 「俺も……」 　そして、顔を枕に乗せて、両手を――。 「高雄の、中に、欲しい」 　そう囁いてから、その両手で尻を広げて、小さな孔がヒクついてるところを見せてくれる。 「ここに……欲しい」 「ッ」 「あっ」 　喉奥がヒリついた。 「あぁっ」 　興奮に急かされるように先端で孔に触れて。ピンク色をしたそこに押し込んでいく。 「あっ、高雄っ」 　小さな孔の、狭くて熱い内側を掻き分けて中を抉じ開けていく。指で蕩けた柔い奥を広げながら、自分の尻を広げる細くて白い指に手を重ねた。 「あ、あぁッ」 　そしてその手を取って。 「あ、あっ、高雄の気持ちいっ」 　振り返った要にキスをする。 「ン、っあぁっ……そこっ、いいっ」 「っ」 　蕩けた表情で欲しがる甘い要がたまらなくて。 「もっと、して……あ、あ、高雄でいっぱいにっ」 「要」 　強く抱き締めながら、奥に何度も何度も打ち付けた。 「あ、あ、あ、イクっ、も、イクっ」 「要」 　鬼の、なんて言われてる要の甘い声がたまらなくて。 「あ、あ、あ、あぁぁぁぁっ」 　真っ白で薄い腹を手で押さえながら、奥を強くきつく射抜いた。 「あっ……高雄の、ドクドクしてる」 「っ」 「ン、あ……まだ、出て、熱いの溢れてしまう」 「要」 　要の白がシーツの上に敷いたタオルに放たれて。一旦抜くと、抜ける時すら気持ち良さそうな声をあげた要が背中をしならせる。 「高雄」 　身じろいだ拍子に、中で達した俺のが要の白い太腿を伝って、落ちて。 「もっと、中に、欲しい……」 　そうおねだりをして脚をはしたなく広げる花織課長に。 「あ、あぁっ」 　熱は高くなる一方だった。 「…………おい。やめとくと言ってなかったか？」 「んー？」 　海外営業課って案外暇なのか？　時差があるからって言っても、メールで事が進められるだろ？　なんで、こっちの営業課に入り浸ってんだ。この海外出向組エースは。 「だって、ここ、ちやほやしてくれるからさぁ。荒井さん可愛いし」 「きゃ」 　おい。荒井はあの要よりも怒ると怖ぇぞ。 「山下君は素直だしさ」 「きゃっ」 　そこは、「そんなことないですよー」だろ。「きゃっ」じゃねぇよ。 「それに、花織課長は美人だし」 「「きゃー」」 　…………二人がはしゃぎすぎて、こっちはこっちで仕事が滞るんだが。 「花織課長、向こうの課長にちゃんと言って」 　ください、そう言おうと思ったら、稲城が瞬間移動の如く、気がつくと、要のデスクの脇に立っていた。 「おいっ」 　あいつ。 「俺、庄司の同期の稲城です」 「あぁ、優秀だって聞いてるぞ」 「ありがとうございます」 「何か、こっちでやれることがあればなんでも言ってくれ。同じ営業だ。手伝うよ」 「ありがとうございますっ」 　おい、あんまり要に。 「課長のお噂はかねがね」 「大体の内容は予想がつく」 「あの庄司を手なづけた課長ですから」 「？」 　おいっ、お前っ。 「庄司はですねぇ、新入社員だった頃は髪がもう少し短くてですねぇ」 「え？」 「もっと……」 「おいっ、稲城！」 「写真見たいですか？」 「！」 「おいっ！」 　あぁ、もう。 「ふふふ、ありますよ〜。持ってきました」 　その顔を知ってていいのは俺だけなんだっつうの。 「えっ」 　鬼の花織課長は、頬を少し赤くしながら、その「写真」にキラキラと瞳を輝かせて、鬼どころか愛らしい表情を見せていた。 「稲城！」 　そっちの要は。 「見たいですか？」 「あぁっ」 　俺だけのだっつうの。 　そう慌てた俺の声が営業課に響き渡ってた。