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第1話

いつものように お互いを貪りあった後… 俺の脇の下に潜り込んで微かな寝息を立てて眠る愛おしい(ひと)の頬をそっと撫でる。 くすぐったかったのか、んっ…と一声出して首を振り、すりすりと胸に擦り付いた後、また眠ってしまった。 「瑞季…愛してる」 肩を引き寄せ耳元でささやいて、抱きしめる。 二人の左手の薬指には、真新しいエンゲージリング。 そう、俺達は先日結婚式を挙げたばかり。

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