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第107話
「そんな大変なことになってたのか…
瑞季、俺にも話してくれたらよかったのに。
お前、一人で悩んで我慢してたんだろ?
俺、そんなに頼りないかな…
お前の力になれないのか?」
「違うよ!僕は…ただ日向に余計な心配をかけたくなかっただけ…ごめん、日向。
残業でずっと遅かったでしょ?相談する時間もなかったし。
頼りないとかそんなんじゃないんだ。」
「ごめん…じゃあ、次からはちゃんと俺にも相談してくれ。」
「うん…わかった。」
「それで、とりあえずは解決したんだな?」
「多分。片岡課長と浅井課長がものすごく気にかけてくれてる。
峰君や、庶務二課の人達も!
だから、大丈夫だよ。」
「そうか…実は…俺のとこも。」
「えっ?日向のところも?大丈夫なの?」
「ああ。今日呼び出されてさ。
でも岡田部長が全面的に庇って矢面に立ってくれて、非難する奴らをねじ伏せてくれてな。
おまけに社長が、そいつらを一喝して黙らせたんだ。文句があるなら社長に直接言いに来いって。そこまで言われたら、誰も文句言えないよな。
後でよくよく聞いたら、社長の息子さんのパートナーも同性だったんだよ。
俺もお前も、上司や同僚に恵まれてありがたいよな。感謝しなくっちゃ。」
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