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第108話

「本当にそうだよね…僕達だけでは絶対に解決できないことも、必ずまわりの誰かに助けられてる。」 「うん。だからさ、何度も言うけど、俺達が幸せになることが、その人達への恩返しになると思わないか?」 「そうだね。うん、そうだよ。 日向…幸せになろうね…っていうか、ふふっ。僕はもうとっくに幸せなんだけど。」 「今以上に幸せにしてやるって約束してるだろ? ところでさ、お前、身体大丈夫か? 明日うちに行く予定になってるんだけど…こんな状態なら延期しようか?」 「ええっ?イヤだ!楽しみにしてたんだから、行くよ! 日向にもちゃんと聞いてもらったし、休んだら元気になったから! お願い…ちゃんと連れて行って? 涼香ママにも会いたいんだ!」 「…わかった、わかった。行くよ。 じゃあ、今夜はゆっくり休むんだぞ。」 「はーい!ありがとう、日向。」 それからゆっくりとお風呂に入って、やっと日向に話せた安堵感と、いろんなことからの解放感で、ぐったりと力の入らない身体を無理矢理動かし日向の待つベッドへ潜り込むと、身体を絡めて眠りについた。

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