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第110話

お土産とロールケーキとピンクの花束を抱えて涼香ママの元へ。 「いらっしゃい!どう?仲良くやってる?」 「はい!でも時々ケンカもします。」 新婚旅行や二人の近況を話しながらのティータイム。 涼香ママも少し痩せたみたいだけど、今日は調子が良さそうだ。 「僕達、それぞれ会社にバレまして…」 「えっ、大丈夫なの?」 「それが…僕のところは意外と腐女子が多くて… 女性陣が、みんなすごく理解してくれて、理解というか、『リアルBL』だって萌えたらしく…あからさまな態度をとる人達をコテンパンにやっつけてくれて…結婚式に来て下さった片岡部長と峰君は勿論なんですけど、特に女性の部長が『頑張んなさいっ』ってすごく助けてくれました。 営業から庶務へ、部署異動になったんですけど。 今では、会社ぐるみで応援してもらってます!」 「まあ、ある意味すごい会社ねぇ。 腐女子バンザイってとこかしらね。 日向、あんたのところはどうなの?」 「大丈夫だってば。 岡田部長が、全面的に矢面に立ってくれてさ。 うちは社長がメッチャ協力的で…聞けば、息子さんもパートナーが男性だったんだ。 だから、俺のところも問題ないから。 何か言われても業績を上げてれば文句言われないし、言わせないよ。 でもさぁ、意外と近いところに、俺達みたいなカップルがいるんだなーって。 俺の指輪を見て、小うるさい女達もしばらくして騒がなくなったし。 バレちゃって、かえってよかったよ。」 「一件落着!終わりよければ全て良しってね。 あなた達が幸せに暮らしていけるならそれでいいのよ。」

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