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第156話

ん…ここどこ?今何時? 目を開けると…あ、うちの寝室の天井… カーテン越しの淡い光は月明かりか。 起き上がろうとして 「痛っっ」 腰が突っ張ったような激痛で、動けない。 そうか…あのままエッチになだれ込んだんだ…それも自分が挑発して。 目隠しして両手を縛って、日向に跨って…僕の中にあんなことができる大胆さがあったなんて。 その見返りがこの痛みか… 「瑞季?」 枕元から日向の声がした。 側に付いていてくれたんだ。 「日向…腰が痛くて動けないよ。」 声も掠れている。どんだけ啼いたんだ。 「ごめんな。乱れて誘う瑞季が超絶色っぽくって、俺の理性が吹っ飛んだ。 無茶してごめんな。一応湿布貼ったんだけど。」 僕の髪の毛を搔き上げながら、申し訳なさそうに日向が言った。 「ううん。僕が調子に乗ったから。側にいてくれたの?ありがとう。 今何時?」 「二時過ぎたとこかな。湿布張り替えるから、ちょっと待ってて。電気つけるよ。」 うわっ、眩しい。目を(しばたた)かせて、やっと目が慣れてきた頃、自分が真っ裸なのに気が付いた。 「ひっ、日向。」 「んー?どうしたの?」 「何か着せて。ちょっと恥ずかしい。」 「だって瑞季、動けないんだろ?俺しかいないんだから気にするな。 身体も綺麗になってるから心配しなくても大丈夫。」

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