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第184話
ほらほら、早く言いな とでも言うように、日向が胸の粒をカリカリと引っ掻いたり摘んだりしている。
濡れそぼって揺れる僕自身の切っ先を触れるか触れないかの微妙な距離感を保ち、指先で刺激してくる。
もどかしくて切なくて、ついに僕の理性が悲鳴を上げた。
「…お願い。早く…早く触って…お願い…」
「んー?どこを?俺、わかんないよ。」
意地悪。わかってるくせに。
膝をもじもじさせながら、やっとの思いで小さな声で呟いた。
「…後ろ。お願い、日向。もう焦らさないで。」
「お利口さん。よく言えました。」
うれしそうに ちゅっ とキスを落とすと、素早く僕の腰にクッションをあてがい、枕の下から取り出したローションを蕾に塗り込めると、指を差し入れてきた。
「あんっ」
ローションの滑りとともに簡単に指が侵入してくる。
「すげぇ…中、とろっとろじゃないか…」
くちゅりと音を立てて出し入れされる指は二本、三本と増やされていき、もっともっとと強請る僕と、そんなことしないでと拒否する僕がせめぎ合い…欲望が勝った。
「…日向…もう、もういいから。早く、早くちょうだい…」
「ダメだ。まだ解さないと…」
「さっき風呂場で…自分でしたから大丈夫。
ねぇ、早く…挿れて…」
あられもなく足を開き腰を振り誘う僕に、日向はゴクリと音を立てて唾を飲み込んだ。
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