93 / 106
続**愛恋-airen-**なけなしの恋~不完全な彼(5)
「んっ、っふ、んぅ……」
背中に腕を回し、しがみつけば、悠騎の手が僕の背中を伝って腰を撫で、下着を通る。そうして骨張った長い指は、悠騎を迎え入れるための密口に辿り着いた。
「ん……」
ビクンと腰が跳ねる。
「解したのか? ここ、柔らかい……」
……ツプ。
指が入ってきた。
中を掻き混ぜられれば、潤滑剤が淫らな音を弾き出す。
僕、おかしいよ。自分で入れた時は痛みと不快感しかなかったのに、悠騎だと、胸が締めつけられて、自分自身が熱をもっていくのがわかる。
「っひ!!」
「ここ、感じるだろう?」
「えっ、あっ、あああっ!! はるきっ!!」
ある一点を指が触れた瞬間、僕の中にある何かが弾ける。
腰が砕けると、お姫様抱っこをされてベッドまで運ばれた。
「たっぷり可愛がってあげよう」
「あっ、っひ、やっ、らめっ!! あううっ!!」
横目で彼を見ると、口角が上がり、とても楽しそうだ。僕の中の一点ばかりを執拗に擦ってくる。
おかげで僕は口を閉ざすことができず、喘ぎっぱなしだ。
下半身が痺れてきて、苦しい。膨らみはじめている僕自身を覆っているズボンが邪魔だ。太腿がべとべとしていて気持ち悪い。先走りがたくさん流れているんだ。
「やああん、はるきっ! はるき、好き……」
募る思いを口にした瞬間、僕は仰向けにされていて、下着ごとズボンを下ろされ、下肢があらわになっている。
見えるのは、先走りを垂れ流している高く反り上がった自分のもの。
ともだちにシェアしよう!