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第15章の26
そんなこんなしていると、社長が、
「他の2人の予定はどうなってるんだっけ?
何かこのままみんなを帰すの嫌になったな。」
すかさず須藤がシステム手帳をめくり、
「…でも、この後は諒さんはインタビューだし、
麻也さんと直人さんはそれぞれスタジオで音づくりだし…」
「何とかしてくれないかな、須藤くん。厄落としと忘年会を兼ねて焼き肉とか…」
その時、ドアがノックされた。真樹の担当の服部だった。
「あのっ、麻也さんが、自分も話を聞かせてもらえないかって、
急に戻られたんですけど…」
「ああ、いいよ。服部くんにも聞いてほしいし、
鈴木くんも戻ってきてるなら呼んでくれ。」
…と、すぐに麻也は姿を現した。
そして一生懸命表情を取り繕うとしているところを麻也に見られた諒は、
驚かれてしまった。
「諒…」
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