39 / 1053

第2章の21

「なんでMA-YAのヌードはないの? 」  MITSUが不思議そうに尋ねるとマネージャーは、 「MA-YAはギターの評価が高いからいいんだよ。」 と、言われれば悪い気はしなかったが、KYOは?という疑問が頭をもたげてきて、 MA-YAもこっそりと訊いてみた。すると、 「MA-YAほどの上手さはないし、何より上からの指示だから、俺に言われても知らないよ。」 と言われてしまった。  それにしてもバンドは売れなかった。  写真集はそこそこ売れたが、なぜMA-YAのサービスショットがないのかとの問い合わせも多かった。  ビデオやCDは売れない。  ツアーの会場は同じライブハウスだったが、前回よりも客の数は減り、 でも追っかけの数は増えているという皮肉な状態だった。  相変わらずオヤジたちの誘惑は多かったが、追っかけの中にはグルーピー志願の子が多かったので、 ホテルに連れ帰るのには不自由しなかった。  メンバーたちは、こんな子たちのことをありがたがって、オヤジからの「魔よけ」と呼んでいた。  外部の人間が、ましてやファンの子の前では、メンバーは襲えないからだ。

ともだちにシェアしよう!