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第13章の55

すると意外にも真樹は反論せず、 「そういうもんですかね。」 「おいっ! 」 メンバーは思わず止めたが、社長はすましたもので、 「おう。今日ならいつもの打ち上げとかより、おとなしい感じのお嬢さんが多いと思うよ。 社会勉強になると思うよ。」 「うーん、じゃあ、兄貴は休ませる、って条件で行こうかな。」 「いいよ真樹。俺も15分だけ出るよ。」 「15分?! 何で? 」 みんな大爆笑になった。 「…だって…悪いし…」 すると直人もとうとう折れた。 「もう! 俺ばかり悪者にして…一心同体リズム隊で俺も行くよっ! 」 一心同体、に真樹が大きくうなずいているのが諒の目に入った。 横を見ると、麻也の目も笑っていた。 やっぱり社長には逆らえない…というより、社長の敷くレールのおかげもあってディスグラは確かに売れているのだ。

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