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第1話

そろそろかな。と思っていた。 恋人の小林晃くん。の就職活動が本格的にな る。 彼は多分、あの会社を希望するんだろうな。 と漠然的にかんがえる。 あの会社とは、彼がバイトのできる年齢になったときからバイトをしてる、ファミリレス。 ちなみに全国チェーン店。 直系の工場が全国六ヶ所にあり、店舗は2000店をこえる。 彼の家から近く、彼のお母さんもパートとして働いている。365日稼働の24時間体制。 上場企業。 だから母子家庭の彼からしたらお母さんを安心させられる優良企業である。 だから……就職先に選ぶのはなんとなく、想像できた。 彼の人生だから口を挟むのはお門違いだと思い、口をはさまなかった。ただちょっと人生の先輩として、就職活動をした先輩として、 面接のしかたや、履歴書の書き方、なんか、あと。聞かれたことなどは最小限に抑えてアドバイスを送った。 ……彼の就職活動が本格的になり、会えなくなっていった。電話もメールも回数を潜めてなくなって、いった。 久しぶりにあった小林くんは、いくつかの会社の説明会にいったり、エントリーシートを書いたりと忙しいそうだ。 「だから、無理して会う必要はないといったのに。」と心とは裏腹な、憎まれ口を叩いてしまった。 「だって……」 「だって、なんだよ」 「会いたかったから。」って…… 顔を赤く染めながら言うんじゃない! あ~もう。可愛すぎです。 せっかく会えたのに。怒らないでください。 …… 怒ってませんよ。

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