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第五章 † ⑥その先にある結末。

 カルヴィンは持ち前の運動神経を発揮し、体勢が崩れるとドールが手から離れた。  次の瞬間、ドールの首元から鋭い切っ先が飛び出し、バランの喉元へと突き刺さる。  彼は思ってもいなかった不意の攻撃で急所を貫かれ、崩れ落ちた。  やがて動かなくなった躰は煙と化して消え逝き、倒れた女性の肌は徐々に血の気が戻っていく。  彼女は時期に目を覚ますだろう。  ほっとひと息ついたカルヴィンはクリフォードを見やれば、無事に事件が解決したことで気が抜けたのだろう。どっしりと腰を下ろした。 「ドールの中に護身用としてダガーを仕込ませていたんだが……まさかこうなるとは。まったく、君には驚かされてばかりだな」  クリフォードがくつくつと笑う。  その声はあたたかで、笑顔は見る者を蕩けさせるほどの威力を持っていた。  カルヴィンの胸が熱を持ち、跳ねる。  躰だけではなく、心までも奪われるのは時間の問題だ。カルヴィンはハンサムなヴァンパイアに寄り添うと、静かに笑みを零した。  Fin
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