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第1話
よし!
今度こそ絶対に成功させてみせる。
僕は呪文を唱え有りっ丈の魔力を魔法の杖に込め人形目掛けて魔法の杖を振ったまでは良かった。
ボンっ!
人形に当たったのは雷魔法ではなくて炎属性の魔法で威力も無くて人形の頭が小さく爆発しただけだった。
簡単な攻撃魔法なんだ人形に雷を落とすというもので入学してすぐに他のクラスメートは合格している。
それなのに僕はまだ初級。
中学生の時は攻撃魔法は使ってはいけないので物に当てたりとかの試験ではなくて雷を起こす程度の試験だった。
でも高校生にもなると攻撃魔法の授業になり正しい使い方を教えてもらう。
攻撃魔法だけじゃない色んな魔法を教え込まれて大学生になると全ての魔法を使いこなせるようになるのだ。
大学に行く人達は選ばれたエリートの人で国家の職に就いたり大企業に入社する人達。
一般の人達は高校までの魔法でも就職して普通に生活はできる。
「はい。不合格だ。席に着きなさい。」
クスクスと笑う声が聞こえてくる。
いつもの事だから気にしないようにと思うけれども僕なりに傷付いたりするんだよ。
先生に言われた通りに窓際の一番後ろの自分の席に着いた。
中級の試験が始まると皆んなは静かに前を向いて他の生徒の試験を見つめている。
僕は中級の試験を見るのが嫌で窓の外をボンヤリと眺めていた。
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